On Songs in the "Omochae",Ⅱ

幕末から明治時代初期にかけて、”おもちゃ絵”と呼ばれる子ども向けの一枚の摺り物が多く印刷された。それらの中には歌謡資料としても貴重なものが多数存在する。こういった”おもちゃ絵”と歌謡との関係については、すでに小著『絵の語る歌謡史』（平成13年・和泉書院）の中で言及した。また、その後見出した”おもちゃ絵”の歌謡資料については、「おもちゃ絵の歌謡」（『日本歌謡研究』第四十一号＜平成13年12月＞）と題する論文において紹介した。本稿ではさらにその後、発見した歌謡にかかわる”おもちゃ絵”四種（手毬歌・遊戯歌資料一種、手毬歌資料二種、”せんだい節”資料一種）を紹介し、調査報告を試みたい。Apicture for children,which was called "Omochae",was often printed starting the end of the Edo era and on the early years of the Meiji era.There are a lot of important material for the study on the popular songs among them.I have already referred to it in The History of the Popular Songs by the Pictures,and "On Songs in the "Omochae"".Afterward I found four sets of "Omochae" related to the popular songs.They are introduced in this report